Voice Diamond

ナレーションマーケットの過去、現在、未来|マネージャー 武信淳

私の25年のマネージャー人生の中で色々と業界が変化してきた経緯も併せて伝えさせていただきます。

ボイスサンプル今昔

マネージャーとしてスタートしたのは1997年。声優事務所の「ボイスサンプル」はまだぎりぎり『カセットテープ』の時代でした。テープ容量も小さく当時所属した事務所は300人の声優がいたので、かなりかさばったことを覚えています。
しかもカセットにはスキップ機能がないのです。例えば23番目の人をディレクターが聞きたいとしても。そこに行き着くために、テープを行きつ戻りつの手探り状態。そのためか売れっ子の前後の声優がつられて売れることもちらほら。カセット時代の懐かしい思い出です。
さてその後MDになり、CDへと変化しインデックスで飛ばせるので利便性は格段に向上しました。やがてUSBデータへと移り変わり、現在ではHPやYouTubeなどのネット上のサンプルを聞いてのキャスティングになりました。聞きたい時に即座に聞ける時代となりました。

webの大きな波

ボイスサンプルが形を変えていったように、この25年の中でメディアが変わってきました。
例えばVPです。ビデオパッケージ略してVP。いわゆる企業映像で、基本はインナー向け、社内研修やリクルート動画、展示会用が主な用途です。メディアはビデオテープがDVDになり、動画データへと変化していきます。もうパッケージではありませんね。ちなみに海外では企業用ビデオはcorporate videoと表現されています。
YouTube等の動画プラットフォームの発展とともに、今までインナーのみだったVPが、webへ置き換えられることになってきます。
この流れは電通が発表した2020年の日本の広告費からも明らかです。コロナ禍もあり国内広告市場全体の広告費は前年比88%と大幅な落ち込みですが、インターネット広告費は前年比105.9%の成長を続けています。
そしてインターネット広告費の細かい内訳を見ると、なかでもビデオ(動画)広告は前年比121.3%の3,862億円と伸長。全体の2割を超える勢いがあり、2021年には前年比110.4%の4,263億円になると予想されています。

webの課題

しかしこの状況の変化には課題があります。従来のTVCM(ペイドメディア)では使用期限が設定されていました。自社コンテンツのweb動画(オウンドメディア)では制約のない時間尺、SEOや再生回数、総視聴時間などで、企業にとっては価値があります。この様な背景から、ここ4-5年で期限の制約がない買取依頼が一気に増えてきたという実感です。
この買取案件に関して私たちは試行錯誤してきました。永遠にネットに残ることで特定のブランドイメージがナレーターについてしまうのではないのか。色々なリスクを考えると、金額だけの解決ではなかなか難しい。これまでは依頼があった場合も基本お断りをしているケースがほとんどでした。

変化への対応

さらに今後の5G通信回線で大容量で高速な多数同時接続も可能になります。通信環境の変化で、大企業だけでなく、中小企業も動画マーケティングとしてチャンネルを立ち上げていく未来が予測できます。今後も買取依頼が増えるであろう中で、従来の立ち位置を幾度も再考しました。そしてプラットフォーム環境の変化と共にマネージメントの変化は必然であると考えるに至りました。
買い取りに対応し価格を提示すること。今までの既成概念から変化した考え方がWebナレーション専門サービス”Voice Diamond”というサービスをスタートさせる事になりました。是非ご覧ください。

『生き残るのは、最も強い種でも、もっとも賢い種でもなく、環境の変化に敏感に対応できる種なのです』
チャールズ・ダーウィン

マネージャー紹介

武信 淳
takenobu

大手事務所で番組へのナレーター営業を5年担当後、人材業界の営業職を経験し、ベルベットオフィスのマネージャーに就任。
人に関わり、人を売る仕事を20年以上してきた。人をどうやって売っていくか、ということをいつも考えている。トッププレイヤーから新人まで、様々なナレーターをゴールデン、帯番組、VP等に、ジャンルを問わずキャスティングしている。
「この仕事をはじめた最初のうちは、どういう提案がいいのかわからなかったですよ。サンプルを聞いても、どう評価すべきか迷ったことも。これまで積み重ねてきた経験と、それによる信頼が、今の実績をつくってくれたと思います。」

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets