Voice Diamond

【マネージャーインタビュー】キャスティングのポイント

キャスティングのポイント

マネージャー対談

Voice Diamondに在籍するのは、オンエア中のTV番組を担当しているナレーターのみです。
毎日数百万以上の人が聞いている番組や、誰もが知っているゴールデンの番組を担当しているナレーターなどを選んで依頼することができます。全てのナレーターが番組を持っているということが、Voice Diamondの強みであり、信頼の証です。
しかし、サイトを見てもどのナレーターを選べばいいのかわからない、サンプルを聞いても、誰が作品に合うのか判断できない……そんな方のためにマネージャーによるキャスティングサービスも提供しています。
では、Voice Diamondに依頼すると、どのようなキャスティング・提案が行われるのか。

武信マネージャー、畠山マネージャーにお話を聞きました。

キャスティングは「感性」のすり合わせ

――まず、クライアントからは、どういった内容の依頼がされるのでしょうか。

畠山:依頼内容は様々ですね。CM、Webなどのジャンルと、あとは『しっかり読める人』、『男性で渋い声の人』、『さわやかだけどキャピキャピしてない人』とか……。

武信:『企業VPなのでかっちり』とか。

畠山:漠然としていることも多いです。マネージャーの仕事は、そこから、声のプロとしてクライアントが本当に求めているものを探し、提案することです。

武信:『企業VPなのでかっちり』という要望を受けても、マネージャーとしてそれだけでは判断しません。『かっちり』というとアナウンサー系の読みが想像されますが、内容によっては、アナウンサー的な読みよりも、ドキュメンタリー的な読みのほうが作品に合う場合もあります。

――最適なキャスティングを行うためにしている工夫はありますか?

武信:原稿やラフ案など、素材の提供をお願いすることがほとんどです。作品を見た上で、さらに追加でヒアリングを行うこともあります。感動系の作品なのか、情報をしっかり伝えたいものなのか。クライアントが求めているものを汲み取るために、作品の理解は不可欠です。

畠山:『しっかり』『かっちり』『さわやか』という言葉が、何を意味しているのか? クライアントの言っている『さわやか』って何なんだろう? 素材を見て、この内容だからこういう言語を使っているのかな、と予測してあげる。

武信:クライアントとマネージャーの感性をすり合わせることが、キャスティングにおける大事なポイントです。

――候補出しはどのようにされるのでしょうか。

武信:候補として3人程度提案することが多いです。例えば、1人目はアナウンサー系でかっちり読める人。2人目はドキュメントのような、寄り添う表現が得意な人。3人目はオールラウンダータイプ。この3人にそれぞれ、ヒアリングや映像から得た情報をもとに、こういう方向性の作品にしたい場合はこの人がおすすめ、というようなコメントをつけ、選びやすいようにします。

――タイプの違う方を候補にされるんですね。

畠山:クライアントの要望をどう上回っていくか、というのが、マネージャーの腕の見せ所です。もちろん、求められている人は提案に含めますが、時には、あえてこういう人が面白いのではないですか?と提案することもあります。『男性で』と依頼された作品に対して女性を提案して、実際にその方に決まったこともあります。
クライアントとしては迷っているから依頼してくるわけで、新しい可能性も提案してあげる。依頼の段階では想像できなかった人が、ぴったり合うこともあるんです。

武信:今回の作品には合わないかもしれないけど……と、おすすめのナレーターを提案したりもします。確かに今回の作品には合わないけど、すごくいい声だから今度使いたい、と言ってもらえることもあります。そうして信頼関係ができてくる。
何度か仕事を重ねて関係ができてくると、原稿と絵コンテだけを送ってくれて、これを見てあなたにキャスティングしてほしい、と依頼されることもあります。この人に頼めば必ずいいナレーターを紹介してくれる、と。そんなクライアントとはいい信頼関係が築けているんだと思います。

武信マネージャー

――武信さんは大手事務所出身ですが、事務所時代との違いはありますか?

武信:ナレーターやマネージャーの人数が多いと、スケジュールの奪い合いになってしまうこともあります。事務所時代は、この仕事を調整すればレギュラーが入れられるのに担当が違うため調整できない……と悔しい思いをしたことも。Voice Diamondでは、少数精鋭の環境で、クライアントとナレーター、双方のために柔軟な調整ができます。

Voice Diamondの強み

マネージャー対談2

――Voice Diamondのキャスティングの強みはなんでしょうか。

武信:キャスティングって、『どういう映像にどういう声が合うのか』という、マネージャーの感性を売る仕事なんです。感性っていうと天性のものに聞こえるけれど、経験や積み重ねによるものもすごく大きい。作品とナレーションの一致・不一致をどれだけ見てきているか、ボイスサンプルをどれくらい聞いているか。

畠山:Voice Diamondのマネージャーは事務所に応募された年間数百本のサンプルを必ず聞き、すべての作品に対してコメントを記録することで、感性を鍛えています。聞いているサンプル数の多さは、他の誰にも負けないと自負しています。

武信:様々なタイプや表現に出会うという意味では、売れるサンプルづくりに特化したナレーター専門スタジオの『スタジオバーズ』と繋がっていること、日本トップレベルのナレーター教育を誇る『スクールバーズ』を運営していることも、私達の強みですね。

(インタビュー/写真:フジタサオリ)

マネージャー紹介

武信 淳
武信

大手事務所で番組へのナレーター営業を5年担当後、人材業界の営業職を経験し、ベルベットオフィスのマネージャーに就任。
人に関わり、人を売る仕事を20年以上してきた。人をどうやって売っていくか、ということをいつも考えている。トッププレイヤーから新人まで、様々なナレーターをゴールデン、帯番組、VP等に、ジャンルを問わずキャスティングしている。
「この仕事をはじめた最初のうちは、どういう提案がいいのかわからなかったですよ。サンプルを聞いても、どう評価すべきか迷ったことも。これまで積み重ねてきた経験と、それによる信頼が、今の実績をつくってくれたと思います。」

畠山 孝雄
畠山

アイドル声優として活動後、義村社長から「お前にはマネージャーが向いている」と抜擢される。これまで、多くのCMへのキャスティングを担当。
「元プレイヤーなので、クライアントの要望を的確にプレイヤーに伝えることが得意です。クライアント、マネージャー、プレイヤーのよく使う言語は少しずつ異なります。それぞれの立場を理解した上で、共通言語を探し出し、橋渡しをしています。」

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